インミスを終えて。
こんばんは、清水誠です。
インソムニア・ミステリー 呪われた朗読劇をご観測いただいた皆様、誠にありがとうございました!
さて、久しぶりのブログ更新。
インミスを終えて、いろいろと思った事をただ書き殴るだけです。ネタバレとかは多分無いと思いますが、絶対無いとは言い切れないので怖い人はブラウザバックを。
今回のインミス、僕自身とってもめちゃくちゃ楽しかったのはもちろんなんですが、個人的にもトライアル、挑戦だったなと。そして、成長できたんちゃう?と思いました。
まず、お客さんの反応でルートが分岐するという特異性。
オンライン配信で行うけど、いわゆる清水誠とそのリスナーではなく、僕が演じる少年と、それを観ている人という構図。
9割アドリブという、インプロ……いわゆる即興劇の経験0の自分ができるのかというところ。
そう、やれんのか?要素が多かった訳です。
僕の今までの役者のスタイルは、役を自分に合わせるという形で自分に落とし込んでいました。
役に合わせるとか、憑依型とかではなく。
リアリティがあると、役は命を持ちます。
そのリアリティを、僕と共通の部分を作る事で出してました。今までは。
でも、今回はそれができない。
役が、リアルタイムでお客さんと会話をするからです。僕じゃない。
そして、僕と近い役ならよかったんですが、陰と陽、対極なんですよ。
友達の定義とかまーーじで分からんのです。
友達だと思ってたみんなが、ある日突然僕をシカトする、友達ってなんだ?って思うには充分な出来事でした。
だから、少年を演じてたとはいえ、どっからが友達?とかの質問にスラスラと答えてた自分の口に、正直恐怖しました。
俺が友達と思ってたらそれで良いなんて、なんて身勝手なんだろうか。
こっちは友達、だと思いたいけど向こうはどう思ってるかな……なんて悩みを吹き飛ばしやがる光属性。
善意の身勝手はこちらに効く。悪くないのだもの。それに傷ついたりざわついたりするこちらが、きっと悪なのだろう。
なんともまぁ、生きにくい人間なのだろうか。
いや、そんな自分の事はいいのです。
要は、芝居のアプローチの仕方が変わったというか、増えたというか、まぁ、そんな感じです。
自分に寄せてくスタイルに、新しく清水誠の中に全く違う人格を共存させるスタイルもできるようになった。
これが嬉しい。
うん、共存という表現です。
なぜならあの時、みんなの質問にスラスラと答える感情と、ひ、ひぇー、陽キャやー…ってなってた自分がいたので。
元々憑依型ではないですし、憑依型と呼べるのは僕が知る限りただ1人、大竹しのぶさんだけだと思っているので。
普段も、芝居しながら冷静な清水はいます。
え、そうなの!?ガッカリ!って人もいるかもしれません。
でも、冷静な役者の人格もあったほうが、僕の場合は良いのです。
今までの経験とかもそうなんですが、相手のセリフが飛んだり、小道具が壊れたり、舞台上のアクシデントに芝居を壊さずフォローするのが得意です。それは役者清水がいるからです。
なら、元々役と素の自分との共存できとるやんと思うところなんですが、ちょっと違うんです。
今までは寄せてたので、振り幅がまぁ、そんな大きくなかった、イメージとしては、合体してる感じ、キングギドラみたいに頭が分かれてるみたいな。
今回は完全に自分の中に2人おったんす。
地味な違いかもしれませんが、僕にとっては大きな変化で。そして、めちゃくちゃ嬉しい事なんです。
そんな事絶対言いませんけど、自分と似つかない役はできません!って感じだったのが、今ならどんな役でもできるかも!になったんです。
ちなみにあの少年を去年やった時は、光の部分は自分には無いから、彼の陰の部分を自分のとリンクさせようって感じで寄せてました。あとオタクなところとか。好きになるとめっちゃ調べちゃうとか、憧れを真似するところとかね。
そんなこんなで、今回自分の役者としての可能性というか、引き出しというか、ステージというか、そういうものが1つレベルアップした手応えを感じました。
あともう一つ、人のやってる役を演じるという事。再演とかでやるのとかじゃなく、その役が、別の役者さんの中に生きてる状態で、僕が演じるという事。
これも個人的にはできたかなと。
イキった言い方をすると、彼を借りる事に成功したんです。
……いや、かっこつけました。
単純に観察眼とそれを出力できるだけの技術がようやくついてきたってだけです。
インプットとアウトプット。やっぱ大事なんやなって。
そして成長できたなぁと思えるのは、お客さんのおかげなんです。お世辞でもなんでもなく。
皆さんが、少年とコミュニケーションをとるというあのシステムが、成長できた要因です。
本当に、共演してくださってありがとうございます!!!
インミスに参加した人見てた人、清水誠は私が育てた!と言っても過言ではないのです。
本当に、みなさんのおかげで、芝居がめちゃくちゃ楽しい!!モード入ってます。
演出とかやりてーなーってなっていたのにw
もちろん、演出やりたいので来年あたり目論んでますけど、プレーヤーを辞めようかなという気持ちが、薄くなりました。役者やりながら、演出もやりたい。
少年の友達たくさんほしいってのが、僕とは真逆だなぁと。
僕は人見知りなんです。どんだけ人見知りかというと、共演して仲良くなっても、暫く会わないとリセットされるくらい。
会ったり連絡とったりしないと、親密度のバロメーターが下がっていくのです。
なので、友達と呼べる人はいないかもしれません。唯一バロメーターが下がらない男が2人います。
彼らの事は親友と呼んでます。
竹内大ことDは、親友ではありません。連絡とったりが頻繁なんでバロメーターは高いですが、親友ではない。それはそれで、面白い距離感だなんて僕は思う訳です。
少年はきっと、僕の理想なのかもしれません。
みんなを真っ直ぐに友達と呼べる、なんて眩しいことか。
本当に、少年と友達になってくれてありがとうございます。
皆さんが、彼の戦う理由です。
絶望に立ち向かう時、彼の心にみなさんの存在があります。
とってもエモーショナル。
まとまりの無さに愕然としましたが、書き殴ると冒頭で書いたので、その免罪符を遺憾なく振りかざして今日はこの辺で。
では、また。