思いついたら歩いて行け 心残り残さないように
どうも清水です。
10月10日はレバプロさんから面白い情報解禁があります。
何かは当日分かるとして。
今回も、いや、今回は。
途方もない挑戦でした。
思えば今年は挑戦の年でした。
コロナで思うように活動が出来ず、なんならお金はすっからかんでやんす。
それでも、やった事無い、やるのを躊躇っていた、諦めていた、そう言ったものをやらせてもらえた年でした。
感染対策を徹底した大劇場での芝居、理想が高くまだできないと思っていた朗読、やったことのなかった1人+芝居、そして、レバプロさんでの「諦めへの挑戦」
全てトライアル。
挑戦でした。
こんな厳しい情勢の中、なんともまぁ恵まれた役者人生でしょうか。
コロナの前は、活動控えるとか言ってたのにね。
コロナの事もあり、控えるまでもなく活動は減り、出鼻を挫かれ。
しかし振り返ってみればそこそこに。
さて、「諦めへの挑戦」
こいつにちょこっと触れますね。
なんのこっちゃなので。
今回のレバプロさんは、当て書きじゃ無いんです。
レバプロさんに出てる僕を知ってくれてる人も、知らない人も、そうだったんだ!ってなるかもしれませんが、今まで出た3作品、全て当て書きしてもらいました。ありがたい事に。
役者にとって当て書きって、そりゃあまぁ嬉しいもんですよ。
なんかね、自分の存在を肯定されているようで。
でも個人的には、そればっかりってのも、良くないなと。
楽なところでできてしまうから。
その役が、自分が持っている一面だったり、自分の中の1つだったり、その役に必ず清水誠がある。
そりゃあ生きた芝居ができますよ、生きてる人でやってんだから。
でも今回は違う。
役が僕自身という訳じゃない。正真正銘、作品の中で生まれたキャラクター。
楽してたらこの役に命は芽吹かない。
そしてなんと今回、僕が演じた役は、僕が過去、こういうキャラクターをやりたい!と憧れ、めちゃくちゃ練習し研究し、そして、自分にはできないのだと諦めた、そんな役柄。
役者だからできない役なんて無い!そんな意見もありましょう。事実そうでしょう。
それとはちょっと違うんです、僕じゃ無いって役。
わかりやすく言うと、僕がお爺さんを演じるより、高校生を演じた方がいいよって、みんなも言うと思うんです。
その武器をわざわざ持たなくても良くね?ってやつです。
持てると思ってたんです。なんなら得意な武器だと。でも、突き詰めるうちに、どうやら違った。
憧れは時に最も離れたところにあるもんです。
それだけの話。
そして、たったそれだけの話が、なんともまぁ、僕を苦しめる事か。
諦めて、なんなら後悔もそこへ置いて別れを告げたのに、まっつんさんはそんな諦めと僕を再会させたんです。
なんと恐ろしい人か(笑)
でもね、諦めたからこそ、僕がこの役を演じる事ができるのだと思います。
稽古では苦戦しました。
うまく自分にカチッとハマらない感じがして。
でも、思えばカチッと心地よい音なんか出るような役ではないのです。
諦めたからこそ、僕の中に彼は存在していたのです。
彼の挫折葛藤後悔諦め、それを理解できるのも、今の僕なのですから。
なんのこっちゃですね、結局。
観てもらえれば分かります。
それしか言えませんね。
そして結局、まっつんさんの見る目が今回も冴え渡っていたという事でしょうか。
結果できているかはともかく、僕の中に彼は存在していたのだから。できない奴をキャスティングはしないでしょう。
これは自慢ですが、今回の台本、本読み稽古の後はほぼ読んでません。勝手にセリフが入ってました。
ゲームしてたらセリフ入ってたって言ったんですけど、割とマジです。
自分に引き寄せるタイプの役者なんですが、今回ばかりはどうやらそもそも、役と溶け合っていたようです。これが、役に寄り添うという事なのでしょうか?
どれだけ芝居に触れても、新しい事や、発見があって、本当に、本当に、芝居って楽しいなぁ。
願わくば僕が芝居をしている世界で、空間で、お会いしましょう。
そんな日を願って、想って、焦がれて。
また、明日。