最高に好きな野球をあんまりしてない野球漫画を紹介するぜ!
こんばんは誠です。
お昼にやった、自分を構成する漫画の中に入れた
「はじめての甲子園」
こちらがなんとAmazonで全巻セットがめっちゃ安いのがあったので、これを機に紹介しようかと。
これです。
野球漫画と思いきや、可愛い絵柄のギャグ漫画のようで、さりげなくちゃんと野球漫画なこの作品。
野球のルール知らない!って人でも楽しめます!
あらすじとしては、
主人公の二屋 球人(にや きゅうと)は土井中野高校に通う高校球児!!
ドラマCDもあって、球人くんの声はなんと小林ゆうさん!てか、ドラマCDめっちゃ豪華なんです!!
ポジションはキャッチャー!ワンコが大好き!野球大好き!!そんな彼の唯一にして最大の悩み…それは生徒が自分1人だけという事。
ど田舎過ぎてだーれも居ない!!野球部ももちろん1人!!顧問であり担任の千代田アミ彦は野球知識ゼロ!!
部の存続どころか廃校寸前の私立高校で、校長先生が甲子園出場で生徒数爆上げを図る!
校長先生が頑張って集めた野球児たち!でも、みんな一癖も二癖もあるし、問題抱えてるしで超大変!なドタバタハートフルコメディ!かつ心に響く野球漫画!
って感じです。
まずこの漫画の魅力は、野球漫画だけどそんなに野球をしてないってところ!
いやいやどういうこっちゃって思うでしょうが、事実なんです。
監督がイヌ(教師は校長とアミ彦の2人のみで人手不足の為)
そして話が進むとコーチも雇う事になるのですがこちらもイヌ(人間の大人は相変わらず不足)
ぶっ飛んでますよね。
でも捕球力は作中随一ですよカントクとコーチはw
そして、最初に土井中野高校にやってくる豪速球が武器の無名ピッチャーと、野球なんか知らん!野球部に入れば入学試験パスできるから来た!っていうヤンキーくんが、球人くんの最初の仲間になります。
ヤンキーくんはばちぼこにヤンキーなんですが、ピュアで、そして絵柄の可愛さも相まって全然怖くないw
彼が可愛いヤンキー。五丈原竜(ごじょうげん りゅう)。ドラマCDでの声は平田広明さん。
凄腕ピッチャーは、これもう1話で明らかになるので言いますが、女の子です。
女の子故に強豪校の野球部に選手としての入学を認められず、この土井中野高校にやってきたという訳なんですね。
この子です。いやばちくそイケメン。一色緑(いっしき みどり)ちゃん。ドラマCDでの声は白石涼子さん。
でも、たまに女の子なターンがあり、ギャップ萌えが凄まじいキャラ。
ヤンキーの竜くんが、緑ちゃんが女の子だと知って恋に落ちます。そこも良い。
喧嘩しかしてこなかったヤンキーが、惚れた子の為、その子が大事にしてる野球、野球部の為に、一生懸命になっていく様が、とても良いのです!!
基本的には野球のルール知らないアミ彦先生とヤンキー竜くんがボケ倒していくコメディが読みどころ!
ルール知らないとそうなるよね!って感じの突飛な事したりします。
そしてもう一つの読みどころが、各キャラクターのストーリー。
球人くんが何故故郷で野球をする事に拘るのか、何故相手(ピッチャー)が必要なキャッチャーをやっているのか。
緑ちゃんなんかはもう深いところですよね。女性は甲子園の土を踏んではいけない問題。
はじめての甲子園(以下はじっこと言います)
でも、現代のこのルールが適用されてます。
つまり緑ちゃんは甲子園には出られない。なんなら公式戦には出られない。
でも彼女は、プロ選手を目指していて、男子と同じ環境で野球をしたいと望む女の子。
女だから、で淘汰されるのを、豪速球で切り返していく。
とてもかっこいい女の子。
1巻で出てくるメンバーだけでも、それぞれかなりのストーリーがあります。そこが面白い。
その深みのあるストーリーに、スポーツの熱さがブーストをかけるのです!!
可愛い絵柄で入りやすく、野球漫画にしては野球してないけど、でもちゃんと野球と向き合ってる、そんな漫画です!
人との繋がりや、自分の好きな事とちゃんと向き合う事の大切さを学びました。
はじっこ。是非読んでほしい作品。
全7巻で、お話としては、いわゆる打ち切りな感じで終わっています。
作者の火村さんは、今は天国にいらっしゃいます。
当時、急に連載が終わってびっくりしました。最終回ではファンからのイラストがめちゃくちゃ届いて、カラーページで5枚くらいにわたって紹介されました。
それをみて余計になんで終わるんだ!?となったんです。
その後、先生の闘病生活を描いた漫画が、公開されて。めちゃくちゃ悲しかった。悔しかった。
そういう事だったのかと。
凄く素敵な作品を生み出す人が、こんなに頑張っているのに、自分にできることが無い。
火村先生の新作は、もう読むことは叶いません。が、火村先生の生きた証は、本としてこれからも残るのです。
だからこそ、僕は皆さんにおすすめしていきたい。
火村先生の生きた証を。どうかどうかその手にとって感じてほしい。
とてもあったかい作品だから。
間違いなく、僕を構成した漫画の1つ。