芸術は諦めたらそこで完成

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

お久しぶりのブログ投稿です、誠です。

 

 

緊急事態宣言の延長に伴い、レバプロ#10も無期限の延期になってしまいましたね。

 

 

欲を言えばこの時期にこそ届けたい作品でしたが、みんなが気兼ねなく劇場に足を運べる時にも、相応しい作品ではありますから、その時まで期待してたくださいね。

 

 

自粛生活でストレスが溜まっていると、いろんなものが溢れて来ちゃいますよね。

 

溢れて強くなったり、溢れ出て、空っぽになってしまったり。

 

 

そんな時、芸術に触れるとなんとかなるもんです。

 

 

芸術は人生に必要ないけれど、あると人生が豊かになる。が僕の持論ですが、まさにそういう事なんじゃね?と思うのです。

 

これははっきり言っときたい、何度でも。

芝居は無くても良いもんだよ。

 

だから僕は芝居をやってるんだけどね。

 

 

自分の存在価値は自分自身が決める!とかかっこいい事言う人が、芝居は、芸術は必要なものだ!と言う事に凄い矛盾を感じる。

 

他人の評価に屈しない!と言いながら、評価を求めてないかい?

 

 

矛盾する事は別に悪い事じゃないけどね。

 

矛盾って、人間の唯一のものな気がするもの。この愚かしさが愛おしさでもあるし、これこそが人間力だと思う。

 

兎角役者においては、この矛盾が大切だったりすると思うのですよ、だって自分じゃない人生を演じるんだから。

自分の思考と真逆の役をやったり。

 

 

 

そんな僕は自分の存在価値は他人が決める派です。

 

周りがゴミと言えばゴミになるし、神と言えば神様にだってなれちゃうのです。ふぅう!

 

 

個人的に自分の価値は他人が決める方が、楽だよ。

自分自身で決めてみなよ、しんどい時ホントにしんどい螺旋階段地獄やん。

自分で決めてるばっかりに、失敗したり病んだ時、歯止めが効かなくなるし、回復方法も無い気がする。だって他人の言葉が響かないんでしょう?

 

 

キツいよ〜修羅の道だよそれは。

 

他人に自分価値を委ねるって怖いって人の為に、今日はこの台詞を送りましょう。

 

「自分を信じるな!俺を信じろ!お前を信じる俺を信じろ!」

 

 

この言葉で僕はめちゃくちゃ楽になった。いじめられてたってのもあって。加えて、他人の評価を自分の価値とするならば、当然他人の価値は俺が決める!のメンタル。これが大事、ほんとに。

 

そして次第に、

「俺が信じるお前を信じろ!」

になり、

 

ゆくゆくは

「お前が信じるお前を信じろ!」

 

になっていくワケですよ!

 

この流れが大切なの。最初から自分が信じる自分を信じて来ちゃうと、キツいよ。折れちゃう時がくる。

 

でもね、自分を信じてくれた人を信じて、その人が信じている自分を信じて、そして、その自分を信じる。この流れが大切なのよ!

 

いきなり自分を信じてる自信と、この連鎖が紡がれた自信とじゃあ、強度はダンチだせ!!!

 

 

 

昔ね、いじめられてて、他人の評価が最低な訳よ、僕は。生きる価値無し。でも同時に、そのいじめてくる奴らの価値も、他人である僕が決めるんだから、そりゃあもう僕以下よ。奴らなんか。

 

凄く自信に満ちた顔をしているが、こいつら実は、無価値どころか害なのである。

って心の中でナレーションが入ってるワケ。

 

なんと滑稽か。

そこからはもう無敵よ。自分で自分の価値を決めちゃうと!失敗した時病むけど、価値は他人が決めるモードだと病まない。

 

失敗しても妥当な価値だから。なら価値を上げてもらう為にどうすれば良いかを考えられる。他人からの評価を指数にすれば、そこを上げるような努力をすれば良いいいから分かりやすいし、腐りにくい。

 

そして嫌な事言ってくる、してくる奴らの価値もまた、こっちの思うがままなのだから、大した事ないぜ!ってなってくる。

だんだんとね。

 

 

都合が良い?それで良いんだよ。

それが人間らしさやと僕は思うから。

 

 

人生と芸術は似てる。

似てるから必要であってほしいと思うんだろうね。

 

芸術には完成ってないのよ。絵はね、基本的には描き込めば描き込むほど情報量が増えて良いものになる事が多いけれど、それももう、無限にできちゃう。

 

これくらいでいいか!ってなった時でしょう、完成って。芝居も。稽古すれば練度は上がるけど、やりまくってると迷走しだす。だから、今日はここまで!とか、先に本番日を決めたりしてるんじゃない?

 

締め切りというゴールは、諦めであり、納得なんじゃない?

 

そう考えるとさ、人生と芸術は似てない気がしない?

 

むしろスポーツと人生が似てる。

だってほら、諦めたらそこで試合終了でしょ?

 

諦めたら人生は終わるもの。人生に納得しきってしまったら、死を迎える他ないもの。

 

 

でも芸術は違う。

諦めたらそこで完成する。終わりを迎えることで生まれる。それが芸術。

 

 

だから僕は、芸術は人生に必要では無いけど、あると豊かになると思っているんだよ。

 

 

 

だからね、これを読んでくれてる人は、僕に貴方の価値を委ねてみてはくれませんか。

 

僕の価値は貴方が決めて。

貴方の価値は僕が決めるから。

 

 

大変な時だけど、貴方は頑張ってる、えらいよ!

 

頑張ってる人に頑張ってって言うのはナンセンスだから、ポップにいくぜ!

 

 

みんな、ファイト!